@article{oai:niu.repo.nii.ac.jp:00000744, author = {友池, 敏雄}, journal = {長崎国際大学論叢, Nagasaki International University Review}, month = {Jan}, note = {今日の被爆2・3世者は、生活習慣病を発症しやすい壮年期に突入したこともあり、健康不安を増大させていると世間では取り沙汰している。これに関する科学的裏付けを得たく、今回はパイロットスタディを行って、次回の本研究へ向けての指針探りを行った。ここでの調査では、被爆3世のサンプルが少なかったため、2・3世者を合わせて被爆子孫と称して分析作業を行った。すると、被爆子孫の方々の身体的健康面に関連する不安は、被爆子孫であろうと無かろうと、また男女別でも相違性は見られず、一般の人々のレベルで考えられている事柄と何ら変わりないことが再認識させられた。しかしながら被爆に伴う遺伝的影響面に関する不安については、元来から子孫に影響が出るはずだと意識していた人、ならびに自分では判断できないと思っていた人の場合では、自らが病気に罹患した場合には、その病気を原爆に関連させて「不安」になるところが認められた。しかし間接被爆者の子孫には、「自分には心配するようなことは起こらないだろう」という意識が感じ取れた。以上のように、被爆2・3世者である被爆子孫には、原爆による遺伝的影響面に関する不安、言い換えると心的・精神的な面で、不安と向かい合いながら、社会的に生存しているような可能性がわかった。そのためこの対策としては、次の本格的な研究でより解明できるまでは、とりあえずこの可能性をふまえて対処すべきである。そのため相談事業はもちろん、原爆医療の正しい知識を被爆子孫へ普及させて、少しでも不安から解放されるように対策を講じるべきである。同時に、一般の人にも原爆 (放射線) 医療の正しい知識の普及を図って被爆者や被爆子孫への理解を向上させるべきであると考えた。}, pages = {197--204}, title = {被爆2・3世者の健康への意識について - 特に原爆による遺伝との関連における自己意識の現状について -}, volume = {7}, year = {2007}, yomi = {トモイケ, トシオ} }