@article{oai:niu.repo.nii.ac.jp:00000796, author = {益田, 仁}, journal = {長崎国際大学論叢, Nagasaki International University Review}, month = {Mar}, note = {我々は、ホームレス問題を経済的問題としてのみならず、社会的な問題としても捉えうる。と言うのも、ホームレス状態とは、社会関係の貧困に起因すると同時に、その貧困を帰結するからである。本稿では、ホームレス自立支援センターを退所した人々への調査をもとに、社会関係の回復が自立の過程においてどのような意義を持つのかについて考察する。具体的には、自立支援センターを退所した人々が地域社会(近隣)や職場、NPO関係者らとどのように付き合い、そうした関係量の多寡は社会への信頼感、生への意欲にどのように影響を及ぼしているのかを検討する。分析結果を結論的に述べるならば、全般的には社会関係量が多い人ほど社会への信頼感や生きる意欲が高い傾向を見て取ることができた。また近隣の人々、職場の同僚、NPO関係者と、おのおのの社会的場面における付き合いは、社会意識や自己意識にそれぞれ異なった道筋で影響を及ぼしていることも確認された。 ホームレス自立支援を社会的包摂を目指した取り組みであると考えるならば、社会関係の回復は欠かすことのできない自立支援事業であり、それはホームレス自立支援のみに閉じた課題でなく、我々社会全体の課題でもあるのだ。}, pages = {157--168}, title = {ホームレス自立支援における社会関係の回復 -北九州市での調査結果から-}, volume = {10}, year = {2010}, yomi = {マスダ, ジン} }