@article{oai:niu.repo.nii.ac.jp:00000851, author = {正山, 征洋}, journal = {長崎国際大学論叢, Nagasaki International University Review}, month = {Mar}, note = {本総説では70%の漢方処方に配合される甘草についての歴史的背景、重要性、植物学的考察、資源の供給情況、資源の枯渇に至った経緯等を検証した。日本薬局方には G. uralensis(ウラルカンゾウ)と G. glabra(スペインカンゾウ)が収載される。これらのうち生産量、流通量とも多いウラルカンゾウについて言及した。ウラルカンゾウは多年生草本で、初夏から夏にかけて総状花序に蝶花を開き特徴ある果実を結ぶ。甘草の薬理活性に関わる記述は2千年前の神農本草経やデイオスコリデスに記され、歴史を追って記述され今日に至っている。近年の甘草の需給バランスを見ると、最大生産国であり使用国である中国において、直近では需要量に対して約半分の供給量となっている。また、甘草の枯渇が懸念されているが、これは甘草の乱獲によるもので更に砂漠化を惹起しているとの見解が出されている。これらの情況を受けて、モンゴル内の遺伝子変異の少ない地域から種子を導入し、選抜育種を行いグリチルリチン高含量株の特定を行い、クローン増殖による均質な品種の作出を行なっている。又、ミサイルタイプの分子育種と命名した、抗グリチルリチンモノクローナル抗体の小型化抗体遺伝子を培養甘草に形質導入し、グリチルリチン含量を上昇させる品種の作出を行なっているので、これらについても紹介した。}, pages = {133--143}, title = {漢方薬資源のなかの甘草の枯渇克服を目指して -漢方薬の危機管理-}, volume = {13}, year = {2013}, yomi = {ショウヤマ, ユキヒロ} }