@article{oai:niu.repo.nii.ac.jp:00000937, author = {大西, 良}, journal = {長崎国際大学論叢, Nagasaki International University Review}, month = {Mar}, note = {本研究の目的は、不適切な養育環境を背景とする長期欠席(不登校)児の家庭内における情緒的な関係について、ファミリー・マップを用いることでその状態と継時的な変化を明らかにすることであった。分析の結果、①親子関係において強く激しいネガティブな感情が常態的にみられること、②家族内でのストレス(葛藤)が強まることに呼応して、学校での問題行動(行動化)の頻度が増すこと、③家庭への支援者の介入によって家族成員間の情緒的関係、特に関係性の「方向」に変化が見られることが示された。以上のことから、家庭内での葛藤や抑圧された感情が子どもの問題行動として行動化している場合、支援者は子ども本人のみならず家庭全体も支援対象として捉え、日常的な関わりを積み重ねていくことによって、子どもの精神的健康の回復を図っていくことの重要性について論じた。また、虐待的な環境で生きる子どもとかかわる際、自尊心の低さや自己肯定感の低下から表出されるネガティブな感情への心理的なケアの必要性についても述べた。}, pages = {103--112}, title = {不適切な養育環境を背景とする長期欠席(不登校)児の家庭内における情緒的関係に関する一考察 ―ファミリー・マップを用いた事例分析より―}, volume = {16}, year = {2016}, yomi = {オオニシ, リョウ} }